トイプードルの体質・毛質
トイプードルはここ数年ダントツの人気を誇るペット犬種です。
成犬になってもずっと小さいサイズのままなので室内でも飼いやすいということと、性格が温厚で扱いやすく人にもなつくのでペットにしていて楽しいということが人気の理由でしょう。
しかしトイプードルの見た目の大きな特徴となっている豊かなフサフサの毛はきちんと飼い主さんが手入れをしてあげないといけません。
ある意味トイプードルを飼うことでかかる一番の手間であると言えます。
トイプードルには数種類の毛色があり、その色によって人気度が大きく異なるということも大きな特徴です。
一番人気のアプリコットやレッド、ブラウン、ホワイト、ブラックといったものが代表的ですが、いずれも毛質はふわふわとしたくせっ毛で、ほうっておくとどんどん伸びていってしまいます。
犬の毛には「シングルコート」と「ダブルコート」という生え方の違いがあり、トイプードルは前者に分類されます。
シングルコートとは被毛が二重構造ではなく見た目の毛のみが生えているというタイプのことで、比較的抜け毛が起こりにくくカットがしやすいという傾向があります。
ダブルコートの犬に比べて寒さに弱いというのも特徴の一つなので、もしトイプードルのトリミングをするならあまりたくさん一気に毛をなくしてしまい体温調節ができにくくなってしまわないように気をつけたいといころです。
トイプードルの基本的なカット方法
トイプードルは人気犬種ということもあり、全国のペットサロンで積極的にカットを受付ています。
トイプードルほどたくさんのトリミングデザインがある犬も珍しく、伸びた毛をどんなふうにカットするかという毎回の楽しみがあります。
トイプードルのカットの中でも一番人気なのは「テディベアカット」と言われる文字通りくまのぬいぐるみに似せてカットする方法で、全体的に体の丸みを残せるところと丸い瞳が目立つように目元をすっきりさせることができるということが特徴です。
次いで人気があるものとして「アフロカット」という頭のボリューム感を目立たせるものがあります。
また昔ながらのプードルのカットとしてよく知られている「ラム&ケネルクリップ」という顔面部分の毛と足先の毛をかなり短く刈り込んでパーツごとを丸く形付ける方法もあります。
他にもそのお店のトリマーさんオリジナルカットもいくつかあるので時々で使い分けをしてみるのがよいのではないかと思います。
自宅でカットをする方法
毎回のカットでイメージチェンジができるということが魅力のトイプードルですが、毎回サロンにお願いするとなるとかなりの費用がかかってきます。
しかしかといって全くカットをしないで伸び放題にしているとどんどん毛が伸びてきて目が見えにくくなってしまったり毛玉ができやすくなってしまうという問題が出てきます。
そこでおすすめをしたいのが自宅ケアの延長として行うことができるトリミングをマスターすることです。
必要な道具は犬用のコームなどのブラシ類とカットハサミ、それとバリカンです。
あまりカットは得意でないという人も日常生活に支障をきたす可能性がある部分だけでもカットしてあげることはできるのであまり構えず挑戦してもらいたいです。
自宅で重点的にトリミングしてもらいたいところは「肉球周り」「肛門周り」「目元」の三箇所です。
これらはただ伸びている部分を短めにするというだけでかなり快適になるので、長くなる前に爪切りや耳掃除と一緒にやってあげるようにしてください。
ただ目元や肉球周りなどは非常に敏感な場所ですし、慣れないうちは犬が暴れてしまうこともあるのでまずはしっかり犬の気持を落ち着かせて安全に気をつけながらカットをしていきましょう。